こんな日常の風景を 忘れていませんか?
EC化率は ECの黎明期から おおそ20年かかって 令和元年にやっと6%台に達したところです。
昨年度対では およそ0.4%の伸びとなりますが、
高齢化と過疎化による 宅配需要の増加が反映されているだけに過ぎない様にも思えます。
既に米国のEC化率は約10% 中国は約15%となっていますが、 日本のECには何が足りないのでしょうか。
UI UX視点での購買導線のブラッシュアップを通じてのCVR向上策や、
SNSや検索広告など 様々なメディアを通じての集客、
また、CRMやコミュニティープラットフォームなど お客様とつながるための様々な施策・・・
たぶん その先にあるであろう オムニチャネル O to O ・・・
あるいはポイント配布で一気にシェア獲得・・・
AIの活用も然り(しかり)なのですが
お客様に 受け入れられるもの であってこその 活かされる施策ではないでしょうか。
お客様の 生活感覚や日常生活を 汲み取る視点があってこその 活かされる施策ではないでしょうか。
日常生活の視点から離れてしまうと たとえばこんなことが起こります。
分かりやすい例として・・・
各種ログの分析 / データマインニング などの際に ありがちなケース
データだけを見て お客様の「普通の姿」を忘れてしまうと
ex. スマホユーザー90% / PCユーザー10%
⇒ モバイルフレンドリーが 最優先課題
(以上 議論終了=この段階である種の思考停止)
もちろん多数を占めるユーザーへの対応は最優先課題であり 急務なのですが、
仮説として PCユーザーは 全員スマホを持っていないのでしょうか?
仮に スマホを持っているにも関わらず、あえて PCで皆さんの商品やサービスを
見に来ていたとすれば、
・通勤時のザッピングや SNS経由で 1stコンタクト
・チラ見の段階では 商品&価格面でも 一応の納得
・お客様から見ての 購入選択候補に 残る
・しかし この段階では 購入を決心するまでには至らず
・但し、商品名や店名は お客様の記憶に残っている状態に達している
つまり売り手から見ての ブランディングは成功している状態にて
⇒後でPCで じっくり・・・
ごとくの お客様である可能性が残る と思います。
マーケティング的に言えば、相応のコストをかけてでも見つけたい
フィルタリング後の 最上位の潜在顧客 が
少数派である10%のPCユーザーの中に含まれている可能性が高い とも思うのです。
もちろん そうでない可能性も充分にありますが、
データに埋もれて思考停止せずに、お客様の 普通の姿 を汲み取ることで、
仮説さえ立てることができれば、
その仮説が正しいかどうかは 後で 「データが教えてくれる」はずです。
ECにおける PDCAのP(プラン/仮説)の源は
お客様の 生活感覚や日常生活を汲み取る視点を忘れないことにあるのではないでしょうか。
最先端のトレンド あるいは施策やツールなどの見識を深めつつも
お客様に寄り添う 売上/利益向上プランを ご提供し続けて行きたいと思います。
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